仕事、辞めたくても辞められなかった私が、ようやく39歳で転職を決意するまでの記録。其の壱。
私、ここ5年、ずっと会社を辞めとうございました。
知人の紹介で今の会社に非常勤として勤めだしたのが丁度10年前。
最初はそう、『接客的な仕事で土日休みで何て素敵な仕事』と、本当に楽しんで仕事をしておりました。
あちこち手伝いに回る、巡回社員として色々な職場を巡りながら沢山のお客様や社員さん方と接して、沢山の知り合いの人ができていくのも本当に楽しかったものです。
そして、非常勤として働いて5年経った時、『正社員の試験を受けてみないか?』という甘い誘いに乗ってしまったのが、私の後悔の始まりでした。
無事に受かってしまった私は、5年間、後悔し続けることとなるのです。
そもそもが、数字に全く頓着のない私が、少々お客様受けがいいからと、非常勤の割には事務ができるというだけで、『営業が出来るやつが一番偉い』的な偏った考えの組織で上手くやれるはずがなかったのです。
案の定、1年目に産まれた僅かな歪みはどんどん広がり、5年目にして収拾のつかないほどの大きなひび割れとなってパックリと口を開けたのでした。
いや、もう祖母の他界した4年目にはそうなっていたような気もします。
そうして、パックリと開いた大きなひび割れを持つ私とは裏腹に、また更にのしかかる根拠のない過度な周囲の期待。
さらには追い討ちをかけるように、次々体を壊していく同居の両親たち。
私にどーしろと?
そして、さらにはトドメはこれでした。
『だって、仕事でしょ?』と言った、営業インストラクターの当然のような一言。
ああ、そうですね、すみません。
仕事選びを間違えたのは私の方でした。
そう、開き直りとも取れる気持ちをはっきりと自覚した私は、『もう、ダメだわ。』と、決心しましたとさ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません